



Miho Kajioka / And, do you still hear the peacocks? 今デモ マダ クジャクノ声 聞コエマスカ?
21 Februaryー10 March 2025
‘And, do you still hear the peacocks?’ featuring the poignant work of photographer Miho Kajioka, is now on view at VAGUE KOBE until 10 March, 2025.
Miho Kajioka is the first Japanese photographer to receive the esteemed Prix Nadar for the best photography book published in France, awarded in 2019. Her remarkable collection, ‘And, do you still hear the peacocks?’, reflects five years of healing and remembrance following the Great East Japan Earthquake. Through her journey as a journalist, she captured the profound and often indescribable emotions that emerged during this challenging time. Her photographs serve as a heartfelt tribute to those affected by the disaster.
Miho Kajioka—And, do you still hear the peacocks?
In Collaboration with Gallery NAO MASAKI
21 February—10 March 2025
Friday—Monday 12—6pm
VAGUE KOBE
4F Chartered Building, 9—2 Kaigandori,
Chuo-ku, Kobe 6500024, Japan
VAGUE KOBEでは、写真家・かじおかみほ による展覧会「今デモ マダ クジャクノ声 聞コエマスカ?」を開催しています。2019年にフランスで出版されたもっとも優れた写真集に贈られる権威あるナダール賞に初めて日本人として選ばれた写真家 かじおかみほ。
東日本大震災の後、かじおかは、写真の断片が連なる作品集「今デモ マダ クジャクノ声 聞コエマスカ?」(原題『And, do you still hear the peacocks?』)を出版しました。
震災当時、報道記者として取材に明け暮れていた彼女の言葉にできない感覚を大切に掬い上げるようにして生まれたこの作品集。この1冊を通して交わる記憶や感覚の風景を毎年、世界のどこかで旅をするように発表するというプロジェクトの第一回目が、東日本の震災から14年、そして、地震から30年が経った神戸の地にあるVAGUE KOBEで始まることとなりました。
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福島原発事故の直後、20キロ圏内の避難区域に残された孔雀についてのブログを見つけました。私は、美しい羽を広げて誰もいない街を歩く孔雀の姿を想像し始めました。私の頭の中にあるイメージは、福島で起こっていることとはとてもかけ離れているようでした。まるで、災害の現場と美しい孔雀という2つの異なるレイヤーが、統一されずに重なり合っているかのようでした。
2011年の震災以降、私はほとんどすべてのものに異なるレイヤーを見るようになりました。
Miho Kajioka
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パリ在住の かじおかみほ は、写真という媒体を介在しながら自己他者も超えた記憶という風景、切り離せない時間という風景を描き出そうとしているようにみえる。
かじおか は、東日本大震災から5年後、写真の断片が連なる作品集「今デモ マダ クジャクノ声 聞コエマスカ?」(原題『And, do you still hear the peacocks?』)を出版した。
特殊な装丁のその本は、文字が折りたたんだページの裏側にひっそりと印刷されており、覗かなければ読めないようになっている。
紙の上のモノクロームの写真たちは、小さな記憶の断片のように空間にたゆたい、觀手の視点を遊ばせる。
寂しげでもあり、儚げでもあり、美しいアウラを纏うその本は、東日本の大震災の当時、報道記者として取材に明け暮れていた彼女がメディアでは伝えられなかった、人々の希望、強さ、人知を超えた大きな自然のもつエネルギーを享受する感覚やなにかがつもり重なり満タンの箱からスルリと飛び出してきたようでもあった。
その感情と記憶は、かじおかが大学時代から遠ざかってきたアートの世界へ戻るきっかけとなった。
「その時、自分の中でカチッと何かが切り替わる音がした。」とかじおかは言う。
重なりゆく縁と流れの中で毎年どこかで桜の花びらに出会うように、その儚く不確かな記憶という感情を風景にするように、毎年この季節に、この作品集を媒体に旅をし、出会い、新しい記憶の風景と交差させていこうと思った。
そして、東日本の震災から14年、そして、神戸で起きた地震から30年が経ったこの地で、不思議なタイミングでカチッと時計が重なりこのプロジェクトを始められることとなった。
正木なお 2025年・春
VAGUE KOBE にて
かじおかみほ『And, do you still hear the peacocks?』2025 開催に寄せて
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かじおかみほ「And, do you still hear the peacocks? 今デモ マダ クジャクノ声 聞コエマスカ?」
In Collaboration with Gallery NAO MASAKI
2025年2月21日(金)ー3月10日(月)
毎週 金ー月 12:00ー18:00